令和7年第3回定例会 一般質問


令和7年9月3日、八王子市議会で一般質問に登壇しました。
今回は「八王子市の環境政策について」と題し、持続可能な未来に向けた市の取り組みを深く掘り下げました。


地球規模の課題に、八王子から挑む

近年、気候変動や資源の枯渇といった環境問題は、世界中で喫緊の課題となっています。2015年のパリ協定以降、EUの「欧州グリーンディール」やドイツの「エネルギー転換(エネルギヴェンデ)」など、各国は持続可能な社会を目指し、大きく舵を切っています。日本も「2050年カーボンニュートラル」を掲げ、この世界的な潮流に追いつくべく、意欲的な目標を設定しました。

八王子市も例外ではありません。市民に最も身近な存在である自治体として、ごみの減量やリサイクルなど、具体的な行動を起こすことが求められています。私も、八王子市が次世代に誇れる、より持続可能な街となるために、さらなる環境政策の推進が必要だと考えています。


🪫 リチウムイオン電池廃棄のリスクに立ち向かう

一般質問の第一のテーマは、身近に潜む危険、「リチウムイオン電池の廃棄」です。
スマホやノートPCなど、私たちの生活に不可欠なリチウムイオン電池ですが、その不適切な廃棄が火災事故を引き起こす深刻な社会問題となっています。

  • 現状の課題
    • 市民からは「どうやって捨てたらいいか分からない」という問い合わせが増加しており、市には1日平均5件の相談が寄せられています。
    • 外部からの衝撃や加熱で発火する危険性があるため、ごみ収集車や処理施設に混入すると、大規模な火災の原因となります。過去には、他市で火災によりごみ処理施設が長期停止し、地域社会に甚大な影響を与えた事例もあります。
  • 市の対策と私の提言
    • 八王子市では、令和4年度から充電式電池が取り外せない製品を「有害ごみ」として収集する体制に変更しました。これにより、収集時の発煙・発火件数が約60%も減少したとのことです。これは大きな成果です!✨
    • しかし、清掃施設では年間約20件の発煙が発生している現状から、さらなる対策を求めました。市からは、収集車の目視確認、清掃施設での熱感知センサーや放水銃の設置、不燃ごみ受入時の手選別強化などが回答されました。
    • 万が一の火災に備え、市内に2つある処理施設や近隣自治体との連携を進め、市民生活への影響を最小限に抑える体制を整えているとのことで、安心しました。
    • 今後、市民への周知・啓発を強化するため、文字だけでなく、動画なども活用した視覚に訴える情報発信を強く要望しました。
    • さらに、市民がより簡単に廃棄できるよう、本庁舎や市民センターなどへの回収ボックス設置も提案し、市は今後のニーズを踏まえて検証していくと答弁がありました。

♻️ ごみゼロの、その先へ!新たなリサイクルモデルをめざして

次のテーマは「さらなるごみ排出量減少に向けて」です。
八王子市は、有料指定ゴミ袋と戸別収集の導入により、日本の廃棄物管理の先進モデルとして知られています。2018年度からは焼却灰の埋め立てゼロを達成するなど、素晴らしい成果を上げています。

  • 今後の課題とデジタル技術の活用
    • 焼却灰の処理施設は老朽化が進んでおり、将来的には操業停止となる可能性も考慮し、代替となる新たな処理方法を検討する必要があることを質問しました。市は今後、焼却灰の資源化技術の動向を注視しながら協議を進めていくとのことです。
    • 不燃ごみ処理における「手選別」は埋立てゼロに貢献していますが、将来的な労働力不足に対応するため、AI選別ロボットなどの最新デジタル技術の導入を提案しました。市も新技術の導入は重要課題と認識しており、情報収集に努めていくと答えました。
  • リサイクル率向上のための新システム
    • 日本のリサイクル率は、欧米と比べて依然として低い水準にあります。そこで、民間企業と連携した新たな回収システム(店頭回収など)の推進を質問しました。市は、引き続き民間企業との連携を強化し、多様な回収方法を検討していくと答えました。
    • また、リサイクル率向上のため、国の方針と連携して「プラスチック製品の全品目一括回収」を検討するよう求めました。市は、次期施設で全品目回収に向けた検討を進め、持続可能な処理体制の構築を目指すとの力強い答弁がありました。

🌍 価値創造を目指す「循環経済」への転換

最後のテーマは、「循環経済への転換」です。これは単なるごみ減量ではなく、資源を最大限に活用し、新たな価値を創造する新しい経済モデルです。

  • 市民の意識醸成と市長の決意
    • 資源が「ごみ」ではなく「繰り返し生まれ変わる資源」として循環する仕組みを市民が意識することが重要だと考え、市に啓発活動の強化を求めました。
    • そして、初宿市長に直接、今後の環境政策の方向性について質問しました。市長からは、廃棄物削減に加え、廃棄されていた製品を有効活用する“価値創造型”の循環経済への転換を図っていくという力強い答弁をいただきました。今後、市民の皆さまとともに、柔軟かつ戦略的に政策を展開し、「環境調和型のまちづくり」を進めていくの答弁。大変心強く感じました。

八王子市はこれまでも、全国に先駆けて廃棄物管理の先進的な取り組みを推進してきました。今後も「循環経済先進都市」として、市民一人ひとりの行動と、市の政策、そして最新技術が一体となり、持続可能な未来を築いていけるよう、私も全力で取り組んでまいります。

これからも、皆さまとともに、より良い八王子市を創っていきたいと思います!


コメント