令和元年第2回定例会 一般質問


くさかべ広志です。

先日、市議会で当選後初めての一般質問に登壇しました。
今回は「ICTを活かした市民サービスの向上」と「独居高齢者の孤独死・孤立死対策」という、八王子市の未来を考える上で大変重要な二つのテーマについて、市当局と活発な議論を交わしました。


ICTを活かした市民サービスの向上

窓口業務の効率化と職員のスキルアップ

まず、市民の皆さんが日頃利用される「窓口での手続き」について質問しました。市民部長からは、窓口では住民票の取得だけでなく、様々なご質問への対応が求められるため、「対人サービスの重要性」を日々感じているというお話がありました。また、職員の定期的な異動がある中で、組織全体のスキルを維持し、次世代へ継承していくことが課題であるとの認識が示されました。

この課題を解決するには、ICTの活用が欠かせません。定型業務を機械化したり、電子申請を導入したりすることで、職員の皆さんがより専門的な相談対応に時間を割けるようになります。私は、さいたま市がAIで保育所のマッチングを行うことで年間1500時間もの業務を数秒で完了させた事例を挙げ、八王子市でも窓口業務の効率化を進めるよう提案しました。

市民部長からは、窓口での受付から内部処理までを一体的に考え、サービスレベルを維持しつつ、安定した窓口サービスを提供するための仕組み作りが必要であるとのご答弁をいただきました。練馬区の「申請書一括作成支援システム」や、LINE Payによる税金納付、スマートフォンアプリでのごみ収集カレンダー提供など、他市の先進事例も参考に、市民の皆さんが「便利になった」と実感できる改革を強力に推進するよう、これからも働きかけてまいります。

マイナンバーカードのさらなる普及を目指して

次に、ICT化を進める上で基盤となる「マイナンバーカードの活用」について質問しました。八王子市の普及率は国の平均を上回る15.8%ですが、まだまだ十分とは言えません。これまでの市の取り組みとして、専用窓口の設置、オンライン申請補助のためのタブレット端末設置、土日や地域での特別相談窓口開設、そして様々な広報活動が行われてきたことが市民部長から報告されました。

スウェーデンではマイナンバー制度が行政サービスの効率化に大きく貢献していること、そして日本でも2022年度中にはマイナンバーカードが健康保険証として利用できるようになる目標が掲げられていることを紹介し、その利便性の高まりを強調しました。同時に、情報集約によるリスクに対する市民の不安にも触れました。

市民部長からは、さらなる普及率向上に向けて、普及率の低い地域での活動強化や、イベント・大型商業施設での臨時相談窓口の開設を検討していくとのご答弁をいただきました。マイナンバーカードの安全性と、持つことで得られる利便性を丁寧に周知し、市民の皆さんに積極的に利用していただけるよう、引き続き市に求めてまいります。

「情報格差」への配慮と八王子市の未来

ICT化を進める上で忘れてはならないのが、「セキュリティの問題」と「デジタル・ディバイド(情報格差)」です。個人情報保護のための職員教育は非常に重要であり、八王子市が東京都CSIRTと連携して実践的な訓練を行っていることは大変心強いです。

また、パソコンやインターネットの利用に不慣れな方、そもそも情報通信機器をお持ちでない方へのきめ細やかな配慮と支援は不可欠です。総合経営部長からは、ICTに不慣れな方への配慮を十分に行い、利用する方の立場に立った柔軟な対応を検討していくとのご答弁がありました。

2020年には5Gの運用が本格的に始まり、交通渋滞緩和やCO2削減、災害対策など、様々な問題解決に期待が寄せられる「スマートシティ」構想も注目されています。ICTの進化はめざましく、八王子市が中核市として、東京、ひいては日本をリードするような取り組みを進めていけるよう、私も全力で後押ししてまいります。


独居高齢者の孤独死・孤立死対策

「地域全体での見守り」の重要性

次に、「独居高齢者の孤独死・孤立死対策」について質問しました。現在、八王子市では民生委員の皆さんの日常的な見守りや声掛け、そして34の民間事業者と連携した「見守り協定」が進められています。

しかし、民生委員の方々や町会、コミュニティソーシャルワーカーがそれぞれ個別に高齢者の情報を把握・管理している現状があり、情報の「横の連携強化」の必要性を訴えました。

市民部長からは、孤独死対策における現状の課題として「いかに地域全体で孤独死対策に取り組んでいくか」が最も重要であるとの認識が示されました。地域の見守り隊の方々が高齢化していることや、隣近所との付き合いが希薄になっていること、そして、孤独死の現場で多く見られる「セルフネグレクト」の問題にも触れ、人の手だけによる見守りには限界があるのではないかという危機感を共有しました。

スマートメーターを活用した新しい見守り支援

このような背景を踏まえ、私は「スマートメーター」を活用した見守り支援を提案しました。電気や水道の使用量をデジタルで計測し、遠隔地へデータを送ることで、30分単位で細かく状況を確認できるシステムです。東京都水道局も導入を予定しており、このシステムは異変の早期発見に大きく貢献する可能性があります。

総合経営部長からは、現在も緊急通報システムやGPS探索機器、協力者に捜索依頼ができる「みまもりあいアプリ」などを活用しているとの説明がありました。その上で、高齢者が日常的に地域と接点を持ち、地域全体で高齢者を見守ることの重要性が改めて強調されました。今後もICTの活用を検討しつつ、高齢者がより地域とのつながりが強まるよう、様々な取り組みを実施していくとのことです。

八王子市が、一人暮らしの高齢者の皆さんが安心して暮らせるまちであり続けるために、私も引き続き、地域とICTの連携を強化する取り組みを推進してまいります。

今回の一般質問で、八王子市の未来を築くための重要な議論ができました。これからも市民の皆様の声に真摯に耳を傾け、一つ一つの課題解決に全力で取り組んでまいります。


この活動報告について、何かご意見やご感想があれば、ぜひお聞かせください。


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