いずみの森義務教育学校


八王子初の義務教育学校となる、「八王子市いずみの森義務教育学校」へ視察に行ってきました。

令和2年4月に開校しましたが、工期の遅れで1学期は旧校舎を活用。
そして、2学期からはいよいよ新校舎での授業が始まります。

児童・生徒数は令和2年8月17日時点で1,018人。今年度は1年生が147人入学し5クラスとなっています。

もともとは、第6小学校と、第3中学校を母体とし、平成24年に小中一貫校としてスタート。
その後、令和2年4月より市内初の「義務教育学校」として生まれ変わりました。

■「義務教育学校とは?」

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これまで小学校6年間、中学校3年間として区別されていた義務教育を、連続した9年間を一つの単位として考えます。
この9年間の区分を柔軟に設定することができ、これまでの「6・3制」から「5・4制」や「4・3・2制」などが採用されています。
八王子市では「4・3・2制」を導入し、第Ⅰ期(1年、2年、3年、4年)、第Ⅱ期(5年、6年、7年)、第Ⅲ期(8年、9年)を基本としています。

授業スタイルは、第Ⅰ期はこれまでの小学校と同様に「学級担任による授業」が行われます。
担任の先生が全ての科目を教えてくれます。

そして、第Ⅱ期(5年生)からは「教科担任制」が始まります。
国語の先生、数学の先生、理科の先生と、教科毎に先生が代わり、授業を行います。
従来の中学校からの手法と思ってもらえれば分かりやすいです。

9年間を通して一環したカリキュラムを編成することが可能になります。 

■「どういう組織と役割分担になっているの?」

本来であれば、小学校、中学校にそれぞれ校長先生、副校長先生がいて、学校の運営を行いますが、
「義務教育学校」では小学校・中学校が一緒になっているので、義務教育学校として校長先生が1人、各期(第Ⅰ期、第Ⅱ期、第Ⅲ期)毎に副校長先生が1人ずつ合計4人の管理職を核とした組織となっています。

■「施設内部の状況」

1年生~9年生全員が同じ校舎で勉強を行う「施設一体型」校舎となっています。
全ての教室には「プロジェクター映写対応黒板」が設置され、Wifiも完備!

廊下は幅が約4.5Mあり、多目的スペースとして利用することも可能です。
机を廊下に出してグループ討議を行ったり、友だちと語らったり、と子どもたちの工夫次第で様々な活用が可能となっています。

体育館は第1、第2と2箇所あり、最上階には屋内プールもあります。
全生徒に対応できるよう、プールの床が上下に可動し、天井も自動で開閉が可能!

その他に、難聴などできこえやことばに心配があり、本来のちからを出しきれない児童・生徒を対象にした個別指導も行っています。

さらに「子安保育園いずみの森分園」「子安学童保育所」を併設し、地域との交流の場として「地域コミュニティー・スペース」も設置!
この新しい学校から、未来の人財が羽ばたいていくのが、いまから本当に楽しみです!!

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