今年で東日本大震災から15年。専門家が「風化が始まる節目」と警鐘を鳴らす中、私たちは改めて防災への備えを見直す必要があります。今回は、東北大学の防災研究者が示した「命を守るための具体的な行動」と、八王子市の補助制度についてご紹介します。
3月23日付の公明新聞より。
目次
東日本大震災から15年――風化が始まる今こそ考えたい
東日本大震災の発生から、今年で15年が経ちました。東北大学災害科学国際研究所の栗山進一所長は「15年で風化が始まり、30年で忘れ去られる」と指摘しています。高台移転などハード面の復興は進んだ一方、被災者の肥満・高血圧の悪化や要介護認定の増加、そして抑うつ症状などメンタルへの影響は今も続いているといいます。
「震度5以上の地震は日本中どこでも起こりうる」という現実を、八王子市に暮らす私たちも決して他人事にはできません。
大切なのは「直接死をなくす」こと
防災の議論では、避難所の整備や備蓄の話になりがちです。しかし栗山所長は「それは直接死がないという前提に立った議論だ」と強調します。
地震で命を落とす原因には「直接死」と「災害関連死」があります。避難所や備蓄の議論は主に災害関連死への対策です。しかし建物の倒壊や家具の転倒、火災による「直接死」をなくすことこそが、まず取り組むべき課題です。
今すぐできる備え「たこかに」とは?
栗山所長が紹介した覚えやすいキーワードが「たこかに」です。
- た|耐震化(住宅の耐震補強)
- こ|家具・家電の固定(転倒防止)
- か|感震ブレーカーの設置(通電火災の防止)
- に|すぐに逃げる
住宅の耐震化には費用がかかりますが、家具の固定や感震ブレーカーの設置は自分でできる対策です。「震度7の揺れでも家が崩れなければ、避難所もほとんど必要なくなる」という言葉は非常に重く、まずは自宅を「生き延びられる場所」にすることが最優先です。
南海トラフ巨大地震では最大29万8,000人の死者が想定されており、経済損失は270兆円にのぼります。事前に防災投資を行うことは、命を守るだけでなく経済的にも十分に合理的な判断です。
八王子市が家庭の防災対策に補助を実施!感震ブレーカーや家具固定・携帯トイレも対象に
うれしいお知らせがあります。八王子市では家庭用の防災対策に対する補助制度を実施します。今回、新たに以下の3品目が補助の対象に加わることになりました。
- ✅ 感震ブレーカー(通電火災の防止)
- ✅ 家具転倒防止用器具(家具の固定)
- ✅ 携帯トイレ(在宅避難時の備え)
補助の内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助額 | 購入費の2分の1(上限1万円) |
| 対象者 | 市内在住の方 |
| 購入先 | 市内事業者で購入した商品が対象 |
| 開始時期 | 4月以降を予定 |
まさに「たこかに」で紹介した備えが、補助を受けながら取り組めるようになります。携帯トイレは断水時や避難所が混雑している際にも非常に役立つ備えです。ぜひこの機会に活用してください。
詳細な申請方法などについては、決まり次第このブログやSNSでお伝えしていきます。ぜひ楽しみにお待ちください!
まとめ
「動き出すのは今しかない」――この言葉が強く印象に残りました。
今回の補助制度の対象拡充は、市民の皆さんが防災対策を「費用面の心配なく」始めるきっかけになると思います。補助上限1万円、購入費の半額が戻ってくるのは非常に使いやすい制度です。ただ、制度があっても使われなければ意味がありません。市議会議員として、補助制度の周知・活用促進についても引き続き取り組んでいきます。
「たこかに」の備えが、八王子市の補助制度を活用しながら取り組めるようになります。購入費の2分の1・上限1万円の補助を上手に使って、東日本大震災から15年の節目に、ぜひご自宅の防災を見直してみてください。
詳細情報は決まり次第お知らせします!



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