【令和8年度予算総括質疑】データ活用から地域の居場所づくりまで


3月6日、7日と、令和8年度予算に関する総括質疑に登壇いたしました。

「政策立案の高度化」「DXの推進」「地域の活性化」など、本市の未来を創る重要施策について多角的にお聞きしました。その質疑内容を報告します。


政策立案機能の充実:人流分析ツールの導入

客観的なデータに基づき、より効果的な施策を展開するための「人流分析ツール」の活用について伺いました。

  • 【質問】 既存ツールがある中で、今回あえて新ツールを追加導入する背景と精度等の違いは何ですか?
  • 「答弁」 現ツールは施設・道路単位の分析に制約がありました。新ツールは高精度に人流を可視化でき、分析精度向上により施策の有効性を高めるため導入を決定しました。
  • 【質問】 運用コストとそれに見合う効果をどう評価していますか?
  • 「答弁」 職員自らが分析することで、これまでコンサルに依頼していた外注費を抑制でき、一定の効果が見込めます。また、データに基づく「賢い支出」や災害時の避難誘導にも活用可能です。

DX推進体制の整備:検索拡張生成AI(RAG)の導入

特定の情報を参照し、正確な回答を導く「RAG」の導入とセキュリティ、人材育成について確認しました。

  • 【質問】 AIが誤った回答(ハルシネーション)をした際、根拠となる「参照元文書」を確認できる仕組みですか?
  • 「答弁」 根拠資料を確認できる仕組みを整備します。ガイドラインに基づき、職員が必ず裏付けを確認する運用を徹底します。
  • 【質問】 職員の利活用を促進するための研修体制はどうなっていますか?
  • 「答弁」 令和7年に協定を締結した東京工科大学と連携し、講演会や計画的な職員研修を実施し、デジタル人財の育成に注力します。

デジタル化推進事業:町会・自治会活動支援

集会所への無線LAN設置などの支援状況と、今後の課題について伺いました。

  • 【質問】 令和7年度の申請件数が想定を大きく下回った原因をどう分析していますか?
  • 「答弁」 デジタル化の判断や人材確保の難しさ、町会名義での契約が困難なケースなど「現場のハードル」が重なったことが要因と見ています。
  • 【質問】 ランニングコスト(月額費用)への補助を求める声に対し、市はどう議論していますか?
  • 「答弁」 運用経費は課題と認識しています。自立的な取り組みを尊重しつつ、頂いたご意見を参考に支援を検討してまいります。

施設管理:中野子ども・若者育成支援センターの解体と今後

思い出深い施設の解体と、それに伴う子どもたちの居場所確保について確認しました。

  • 【質問】 具体的な解体スケジュールはどうなりますか?
  • 「答弁」 令和8年7月に説明会を実施し、12月中に解体完了の予定です。
  • 【質問】 「はちビバ」の機能(子どもの居場所)は今後どう継続されますか?
  • 「答弁」 町会・自治会と連携し、近隣の集会所を活用して午後の時間帯に居場所を確保します。

デジタル創作体験活動:未来のイノベーター育成

3Dプリンターやプログラミングを体験できる「八王子版クリエイティブラボ」について伺いました。

  • 【質問】 今後の展開(対象館)や、地域格差を生まない工夫をどう考えますか?
  • 「答弁」 令和8年度に4館へ導入し、令和10年度には全10館での実施を目指します。導入のない地域へは、公共施設への「機器持ち込み」等で体験機会を提供します。

区画整理事業:中野中央・中野西地区の進捗

住民の皆様から切実な声が寄せられている進捗状況について質しました。

  • 【質問】 特に中野西地区の進捗が芳しくない現状、今後の方針をどう示しますか?
  • 「答弁」 現在実施中の事業再評価の結果を踏まえ、権利者の皆様の意見を伺いながら、地域の実情に即したまちづくりを検討します。

避難所空調機設置:中野市民センターの機能強化

長年の要望であった中野市民センター体育室への空調設置が決定しました。

  • 【質問】 工事期間中の利用者への対応はどうなりますか?
  • 「答弁」 令和9年4月〜7月の工事期間中は、近隣の川口・大和田市民センター等の体育室を代替施設として案内する想定です。
  • 【質問】 災害時の避難所としての位置付けは?
  • 「答弁」 風水害時に開設する「プラン2(43か所)」の避難所に位置付けています。空調導入により避難環境が格段に向上します。

教育:校内別室指導の拡充

都の事業から市の予算へと切り替わった不登校支援について伺いました。

  • 【質問】 4月当初から支援の空白を作らずにスタートできますか?
  • 「答弁」 令和7年度実施校は4月当初より配置可能です。新規校についても、地域の担い手の方々との準備が整い次第、速やかに対応します。

結びに

今回の質疑を通じて、デジタル技術の活用が単なる効率化だけでなく、市民サービスの向上や、子どもたちの未来への投資に直結していることを改めて確信しました。今後も市民の皆様の声を市政に届けてまいります。


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