【視察】東京たまエコセメント化施設(二ツ塚処分場)


2025年8月19日、東京都西多摩郡日の出町にある「東京たまエコセメント化施設」を視察しました。この施設は、多摩地域25市1町から出るごみの最終処分を行う重要な役割を担っています。

エコセメント化施設としては国内唯一となります。

エコセメントとは?

私たちが普段家庭から出している燃えるごみは、各清掃工場で焼却された後、焼却灰として日の出町にある二ツ塚処分場に運ばれます。通常であれば埋め立てられる焼却灰ですが、ここでは「エコセメント」の原料として再利用されています。

具体的には、乾燥させた焼却灰に石灰石などを加えて、1350℃以上の高温で焼成します。その後、石こうなどを加えて粉砕することで、普通セメントと同様に使えるエコセメントが完成します。

エコセメントがもたらす効果

このエコセメント事業は、環境保全に大きく貢献しています。

  • 最終処分場の延命:焼却灰をリサイクルすることで、焼却灰を埋め立てる必要がなくなり、二ツ塚処分場をより長く使うことができます。不燃ごみについても、リサイクルが進んだことで、平成30年度から埋め立て処分量ゼロを達成しています。
  • 温室効果ガスの削減:通常セメントの原料である石灰石は、燃やすと二酸化炭素を排出します。しかし、エコセメントは石灰石の一部を焼却灰で代替するため、二酸化炭素の排出量を減らすことができ、温室効果ガスの削減につながります。

実際に、エコセメントは歩道や側溝のブロックなどに広く利用されています。身近なところで私たちの出したごみが役立っています。

施設の今後の取り組み

施設は稼働から約20年が経過し、老朽化が進んでいるとのことです。そのため、令和8年10月から令和13年3月(予定)にかけて、大規模な更新工事が計画されています。新しい施設を建設するのではなく、既存の主要設備を更新・整備して延命を図ります。工事期間中は、年間約100日程度の停止期間が発生するそうですが、その間に発生した焼却灰は一時的に仮埋め立てし、施設稼働後に掘り起こして全量をエコセメント化する計画だそうです。

住民の皆様へのお願い

今回の視察を通じて、ごみの分別がいかに大切かを改めて実感しました。特に、水銀体温計や充電式小型家電のような有害ごみ・危険ごみが混入すると、焼却の際に有害物質が排出されたり、火災の原因になったりする危険があるとのことです。

私たちの小さな心がけが、こうした施設の円滑な運営と、ひいては環境全体の保全につながります。

これからも、多摩地域の豊かな自然を守るため、そして子どもたちの未来のために、できることから行動していきましょう!


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