先日9月4日、一般質問に登壇しました。市民の皆さんの声を市政に届けるべく、今回は3つのテーマで質問させていただきました。
目次
行政のICT推進について
RPAの現状と課題
少子高齢化が進む八王子では、2050年には人口が今よりも約11万人も減ると予測されています。一方、市民の皆さんからのニーズは多様化し、市職員の業務はますます増えることが予想されます。そんな中で、市民サービスの質を落とすことなく、効率的に業務を進めるにはどうすれば良いのか。民間企業ではすでに、**RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)**などのICT技術を活用して、業務の効率化を急速に進めています。
RPAは、定型的なデスクワークを自動で行ってくれる優れものです。人間と違って疲れることもなく、24時間正確に作業してくれます。これは、職員の皆さんが本来やるべき、もっと市民サービスに直結する業務に時間を割けるようになる、ということです。
八王子市でもRPAの導入に向けて検証を進めていると聞いています。そこで、現状の課題について質問しました。
行財政改革部長からは、RPAはデジタル化された情報が前提となるため、現状は紙媒体での業務が多いことが課題であること。また、多くの業務で活用することで費用対効果が高まるため、対象業務を増やしていく必要がある、とのことでした。
RPA導入による効果について
次に、RPA導入の具体的な進め方についてさらに掘り下げました。
先日、新潟県長岡市に視察に行ってきました。長岡市ではRPAを導入し、年間2,028時間もの業務削減効果を上げているそうです。
そこで分かったのは、各自治体によって業務内容が違うため、単純に他の市の成功事例を真似するだけではうまくいかない、ということでした。八王子市でもすでにRPAの実証実験を行っており、3業務で988時間の削減が見込まれると聞いています。そのうえで、以下の3点について質問を行いました。
- RPAの導入にあたり、どのような視点で実証実験の対象業務を選定されたのか?
- 実証実験の結果を受けRPA導入を今後どのように進めていくのか?
- また、どのような効果を想定しているのか?
行財政改革部長からは、全庁的な照会や説明会を実施し、定型・単純作業で効率化が見込まれる業務を選定したとのことでした。また、昨年度の実証実験で効果のあった5課21業務について、総務省のRPA導入補助事業に採択され、今年度から導入を拡大していく予定であり、年間約1,900時間の業務削減を想定している、とのことでした。
今後の展開について
最後に、**「ICTを活用した行政改革への決意」**について、最高情報責任者(CIO)である木内副市長にお伺いしました。
ICTにはRPAだけでなく、音声認識技術を使った会議録作成ソフトや、AIを活用した手書き文字認識技術(AI-OCR)など、様々な最先端技術があります。これらを積極的に取り入れることで、職員の働き方改革や市民サービスの向上に繋がると私は考えています。
木内副市長からは、時代に即した市民サービスを提供し続けるためにも、人や時間を費やしている事務処理は機械に置き換え、ICTを活用していくことが重要であるとの認識が示されました。職員が現状にとらわれず自由な発想で取り組めるよう、ICTを活用した行財政改革を積極的に進めていく、との力強い決意をいただきました。
私も、職員の皆さんがより市民の皆さんのために力を発揮できるよう、ICT推進をこれからも応援していきます!
公園のトイレ整備について
次に、**「公園のトイレ整備」**についてです。
公園は地域の皆さんの憩いの場であり、子どもたちの遊び場、そして災害時には避難場所となる大切な場所です。特に、小さなお子さん連れの方にとって、公園のトイレは、その公園に行くかどうかを判断する上でとても重要な要素になります。汚い、臭いトイレでは、せっかくの公園も台無しです。
TOTOの調査でも、公衆トイレが整備されていると「観光地のイメージがよくなる」と約7割の人が回答しており、逆に「トイレが薄暗い、臭い」と約3割の人が答えて「もう訪れにくくなる」と感じるという結果が出ています。まさに、トイレはその場所の「顔」なんだと私も思います。
今や家庭では温水洗浄便座、いわゆる洋式トイレの普及率は80%を超えています。しかし、八王子市内の公園のトイレは、和式便器が233基に対し、洋式便器は131基と、まだまだ洋式化が進んでいないのが現状です。
公園トイレの現状と維持管理体制
私の地元にある**「多賀公園」や「清水公園」**を利用されている皆さんからも、和式トイレを洋式に変えてほしいという声をたくさんいただいております。多賀公園ではグランドゴルフを楽しむ方が、清水公園では幼稚園児や保育ママさんたちが利用されていますが、和式トイレしかないため、皆さん不便を感じているようです。以下の2点について質問を行いました。
- 八王子市内の、公園におけるトイレの設置状況と、現在の課題について。
- 公園トイレの日常の維持管理体制をどのように実施しているのか。
まちなみ整備部長からは、八王子市内の都市公園緑地796か所のうち、トイレが設置されているのは154か所であり、便器の形態は和式が233基、洋式が131基であるとの説明がありました。課題としては、施設の老朽化やバリアフリーへの対応が挙げられました。また、清掃などの維持管理は、公園管理人の有無や利用状況によって、毎日または曜日を決めて実施しているとのことでした。
災害時のトイレ対策
次に、災害時におけるトイレ対策について質問しました。
東日本大震災の際には、仮設トイレが行き渡るまでに時間がかかり、また和式トイレや段差があるものが多く、高齢者や障がい者、女性、子どもたちが非常に使いにくいという問題が発生しました。そのため、水分や食事を控えることで、心身の機能低下や疾患の発生・悪化が多く見られたそうです。まさにトイレは、公衆衛生だけでなく、命をつなぐために必要不可欠なものだと痛感しました。
- 各避難所における仮設トイレの配備状況について。
- 仮設トイレ利用に伴い、し尿処理の対応が八王子市で困難となった場合、他の自治体との連携や協定はどのように構築されているのか。
防災部長からは、市内136か所の指定避難所に、健常者用2基、車椅子用1基を基本として、約570基の仮設トイレを配備しているとのことでした。また、災害時にし尿処理が困難になった場合は、姉妹都市や中核市、都内29市町村などと締結している災害時相互応援に関する協定に基づき対応するとのことでした。
老朽化した公園トイレの優先的な整備
トイレに関して最後に老朽化した公園トイレの優先的な整備について質問しました。
公園は多くの市民が利用する場所であり、災害時には避難所にもなる重要な施設です。しかし、トイレが汚い、使いにくいといった評判は、公園の利用を遠ざけてしまう原因になります。公園の整備というと、遊具の老朽化などが注目されがちですが、市民の方の声を聞く限り、トイレの老朽化は一番の問題だと私は認識しています。
新潟県見附市や豊島区では、トイレ整備をまちづくりの柱の一つとして、積極的に取り組んでいます。八王子市も高尾山の山頂トイレが日本トイレ大賞を受賞するなど、先進的な取り組みもしています。ぜひ、公園整備においては、トイレを起点としたまちづくりもコンセプトにして進めていただきたいと提案しました。
公園整備に関しては、まずトイレの老朽化状況を確認し、古いトイレから優先的に整備を進めていっていただきたいと考えるが、市の見解は?
まちなみ整備部長からは、公園トイレのリニューアルにおいては、設置時期や経年劣化、利用状況などを調査し、優先度を設けて整備が必要なものから改修を行っているとのことでした。今後も、高齢者や障がい者を含む様々な利用者の視点に立って、より使いやすいトイレを順次整備していくとのご答弁をいただきました。
私も、多賀公園や清水公園をはじめ、市民の皆さんの声を受け、洋式トイレへの改修を早急に進めていただけるよう、これからも強く要望してまいります!
都営中野団地地域のまちづくりについて
最後に、**「都営中野団地地域のまちづくり」**についてです。
都営中野団地では、新しい2棟への転居が5月から始まりました。今後は老朽化した建物の解体が進み、その跡地に新たな用地が生まれます。この場所を地域のためにどう有効活用していくのか、平成26年と本年1月に、地元の3自治会から要望書が提出されています。
要望内容
- 子育て支援施策の整備
- 中田遺跡公園の防災公園としての整備
- 医療介護サービスの誘致
- 商業施設の誘致
- 郵便局の存続
特に、都営中野団地地域は高齢化率が48.1%と、超高齢化社会になっています。近隣にショートステイ機能を持つ施設が不足しており、住民の皆さんからの要望も非常に強くなっています。
創出用地の有効活用について
団地建て替えに伴う、まちづくりについての地域からの2度の要望をうけて、市ではどのように受け止めているのかを質問しました。
都市計画部長からは、平成26年と31年に地域からの要望を頂き、いずれも地域の課題として深く受け止めているとのことでした。現在、都営中野団地の創出用地については、東京都から今後検討すると聞いているので、地域の利便などに資する施設導入について、東京都や関係機関と連携し、協議を進めていく、との答弁がありました。
ショートステイ機能を持つ施設と相談窓口の設置
次に**「ショートステイ機能を持つ施設の整備」と「高齢者あんしん相談センターと同等の相談窓口の設置」**について質問しました。
都営長房団地では、団地建て替えで生まれた用地を活用し、商業・医療福祉施設や緑地を整備する民間活用事業が進んでいます。都営中野団地でも、このような先行事例を参考にしつつ、地域の意見を十分に反映してまちづくりを進めていただきたいと考えています。
また、中野団地地域には近隣にショートステイ機能を持つ施設がなく、高齢者あんしん相談センター中野も移転して遠くなってしまい、地域住民の皆さんが気軽に相談に行けない状況です。
中野地域へのショートステイ機能を有した施設の整備および、高齢者あんしん相談センターと同等の相談窓口設置に対して市はどう考えているのかに関して質問しました。
福祉部長からは、「八王子市高齢者計画・第7期介護保険事業計画」において、ショートステイ機能を持つ小規模多機能型居宅介護などを市内に6施設整備する目標を立てており、積極的に施設整備を推進していくとのことでした。また、相談窓口については、平成28年度に設置したシルバー見守り相談室と高齢者あんしん相談センター中野が連携して対応しており、令和2年度にはセンターの担当圏域が分割され、よりきめ細やかな対応が可能となるため、連携強化を図っていく、とのことでした。
郵便局の存続
最後に、**「郵便局の存続」**について質問しました。
都営中野団地地域は超高齢化が進んでいます。周辺に郵便局はなく、現在ある郵便局の存続は地域の皆さんにとって切実な願いです。日本郵便株式会社も、土地が確保できれば存続する意向があると回答しています。地域の要望として郵便局の存続すべきであると質問しました。
福祉部長からは、団地の建て替えにより「八王子中野山王郵便局」が撤退すると近隣に郵便局がなくなることから、市としても地域の利便性に影響を与えるものと考えているとのことでした。市では東京都や日本郵便株式会社に対して、地域の切実な声を伝え、今後も存続に向けての協議、要望を継続していく、とのご答弁をいただきました。
今回の一般質問で、市民の皆さんの生活に密着した課題について、市の考えや今後の取り組みについて確認することができました。今後も、皆さんの声に耳を傾け、一つ一つ丁寧に市政に反映できるよう、全力で取り組んでまいります。
引き続き、皆さんのご意見やご要望があれば、ぜひお聞かせください!


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