若者支援事業の取り組みを視察してきました


11月9日(月)現在所属している「次世代支援・高齢社会対策特別委員会」として八王子市と、調布市の若者支援事業の取り組みについて視察を行ってきました。

八王子市若者総合相談センター

まず、1箇所目は11月4日に開設されたばかりの「八王子市若者総合相談センター」を訪問。
京王八王子駅すぐ傍のビル1階と、3階を利用し「青少年自立支援センター」さんにご協力を頂き、運営されています。同センターさんはこれまで、福生市を中心に40年近く自立に困難を抱える子ども・若者の支援を行ってこられました。

このセンターは、

  • 日々の生活、仕事、学校などで悩んでいることを相談できる場所
  • イベントやプログラムを通して様々な体験ができる場所
  • 家庭以外で気軽に過ごすことのできる場所

を提供し、若者と地域の「つながり」をつくり、子ども・若者が自立した生活を営んでいくための支援をすることを目的として開設されました。市内在住・在勤・在学中の15歳〜39歳までの方であれば、どなたでも無料で利用することができます!

開設されてまだ数日しか経っていませんが、市として次代を担う若者を支援していくための重要な取り組みの一つとして、大きな一歩を踏みだしたと思います。

調布市子ども・若者総合支援事業 「ここあ」

2箇所目は、調布市が行っている子ども・若者総合支援事業「ここあ」を視察させて頂きました。
調布市では、経済的困窮世帯の子どもたちの学習支援や、高校中退者の学び直しの支援などを行い、貧困の連鎖を断ち切り、自立を支援することを目的として、平成27年(2015年)10月より子ども・若者支援事業を開始されました。今回は、その先進事例を学び、八王子での取り組みに生かしていくため視察をさせて頂きました。

本事業の中心的な相談窓口として運営されているのが「ここあ」。「から したへ るいていく」が「ここあ」の由来とのこと。いい響きですね。
調布市社会福祉協議会が、調布市より委託を受けて運営されており「相談事業」「居場所事業」のほか、全国的にも珍しいと言われていましたが、「学習支援事業」も行っておられます。

「相談事業」では、保護者の方からの相談が一番多いということで、仕事をされている保護者の事を考慮して、受付時間を20時まで延長して実施されています。

「居場所事業」では、「安心できる場」として自由に出入り可能なスペースを提供されています。会話やゲーム、漫画など興味のあるツールを使って交流し、社会参加や自己肯定感の向上となるような支援をしているとのことでした。

「学習支援事業」では、生活困窮世帯の中学生を対象として、元教員の方、学生ボランティア(90名程度の登録)によるマンツーマンの指導を行っておられます。利用時間は、部活終わりに来ることを想定し、18時〜20時まで実施。大学生と直接対話することで、少し未来の自分を想像して話をすることができ、大学生との交流を通して、人間教育を行っていくとの思いで実施されていると、担当の方が言われていました。

お話を聞いていて、担当者の方の熱意と、情熱を熱く感じることのできた、とても有意義な視察となりました。

今回勉強させて頂いた調布市の事例も参考にしながら、八王子市で新たに始まった「若者総合相談センター」の取り組みを通じて、一人でも多くの若者が元気に、自分の道を自立して歩いていくことができるよう推進してまいります!

調布市の概要
人口約21万人
財政規模(当初予算)約1430億円
議員数28
姉妹都市長野県木島平村
市の木くすの木
市の花百日紅(サルスベリ)

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