母の日直前ですが今回は「カーネーション」ではなく、「薔薇」のお話です。
先日、市政報告を手に地域を回っていると、いつもお世話になっている方のお庭のバラが満開でした。
奥様からバラの品種名をいろいろと教えていただき、その話がとても面白かったので、バラについて少し調べてみました。
目次
バラの歴史は5,000年以上!
バラの栽培の歴史は非常に古く、今から約5,000年前の中国やメソポタミアにまで遡ると言われています。古代ローマでは権力や美の象徴として貴族に愛され、宴席にはバラの花びらが敷き詰められたという記録も残っています。
ヨーロッパでは15世紀のイギリスで「バラ戦争」という王位継承をめぐる内戦が起きましたが、その名前の由来は、ランカスター家(赤いバラ)とヨーク家(白いバラ)がそれぞれバラを紋章に使っていたことから来ています。バラが歴史の舞台にまで登場するほど、人々にとって身近で特別な花だったことがわかります。

日本にバラが本格的に伝わったのは江戸時代末期〜明治時代のこと。西洋文化とともに入ってきたバラは、日本人の美意識とも見事に融合し、現在では全国各地に愛好家や専門のバラ園が存在しています。
バラの名前の付け方がおもしろい!
現在、世界に存在するバラの品種はなんと3万種以上。これだけの数があると、名前の付け方も実に多彩です。
👑 人の名前が付いたバラ
もっとも多いパターンが、人名をそのまま品種名にするもの。世界的に有名なのが「Queen Elizabeth(クイーン・エリザベス)」。1954年に作出されたこの品種は、エリザベス女王に捧げられた気品あるピンクのバラです。
ほかにも「Ingrid Bergman(イングリット・バーグマン)」(女優の名前)、「Princess de Monaco(プリンセス・ドゥ・モナコ)」(モナコ公妃グレース・ケリーに捧げられた)など、著名人の名を冠した品種が数多く存在します。
日本でも「黒真珠」「雅(みやび)」など、和の美しさを感じさせる名前のバラが作出されています。


※ちなみに写真と、紹介している薔薇の名前は一致していません。
🌍 地名・国名が付いたバラ
「Valencia(バレンシア)」「Kyoto(京都)」など、地名がそのまま品種名になることも。その土地への敬意や、色合いのイメージが名前に込められています。
💬 感情・イメージを表すバラ
「Double Delight(ダブルディライト)」=二重の喜び、「Tranquillity(トランクイリティ)」=静けさ、のように、花の印象や育てた人の思いが名前に宿っているものもあります。名前を知ってから花を見ると、また違った表情に見えてきます。
※こちらの写真も、紹介している薔薇の名前とは一致していません。


新品種ができるまで
バラの新品種を生み出す「育種(いくしゅ)」は、気の遠くなるような作業です。一般的に、交配してから品種として世に出るまでに7〜10年かかると言われているそうです!?
何万通りもの交配を試み、色・香り・耐病性・咲き方などあらゆる角度から選び抜かれた末に、ようやく一つの品種が誕生します。
そう思うと、一輪のバラの背景に、育種家の長年にわたる情熱と努力があることがわかります。
まとめ
地域の方のお庭で美しいバラを見せていただきながら、改めて感じたのは「名前には思いが込められている」ということです。
バラの品種名も、議会で審議される政策の名前も、地域の町会・自治会の名前も、それぞれに歴史と意味があります。普段何気なく目にしているものの「背景」を知ることで、見え方がガラッと変わる。そんな発見の面白さを、バラを通じて改めて教えてもらった気がします。

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